ドメーヌ・ガングランジェ　ピノノワール　2022 赤 750ml [6168]

グランクリュ、シュタイネールのピノが20％入っている割にはお手頃価格のピノノワール。まだ閉じているので数年寝かせておきたい。

◇試飲しました
　艶やかで深みのあるルビー色。香りは強くないが、赤ベリーにかすかにパナナの香りが混じる、黒い粘土の香りも。滑らかなコクあがり、緻密なミネラルが引き締める。ややダークな印象で、余韻は儚い。ゆっくりと自分事について考えながら飲みたいワイン。2024年4月の現時点ではまだ閉じ気味で、二日目にはマメります。数年寝かせた頃がベストでしょう。

◇テイスティングコメント
　色合いは透明感のある深いルビー色。グリオット、グロゼイユ、シャクヤク、シナモンの香り。ワインはチャーミングかつほんのりスパイシーで、コクのある艶やかな果実味に線の細い繊細な酸、滋味深いミネラル、キメの細かいタンニンがきれいに溶け込む！

◇ビンテージ情報
　2022年は、2020年同様にブドウが早熟で収量の取れた当たり年だった。ガングランジェ曰く、この年は特にシュタイネールの若木が豊作でアッサンブラージュ比率が全体の20％ほどに達したとのこと。また、醸造も順調で教科書のようにスムーズに発酵が終わったとのこと。
　出来上がったワインは、グレ・ローズ土壌のピノノワールらしい明るい果実味、そしてグランクリュ・シュタイネールの持つ滋味深いミネラルの塩梅が絶妙な、どこかブルゴーニュのニュイのピノノワールを彷彿させる魅力的な味わいに仕上がっている！ガングランジェ
曰く、今飲んでも十分に美味しいが、あと数年寝かせてタンニンがもう少しこなれてからむのがベターとのこと！

◇生産者情報
　畑仕事が大好き！真面目な性格で誰よりも畑で仕事をする男ガングランジェ。1997年からビオディナミに取り組み始め、天然酵⺟、酸化防⽌剤も最⼩限に抑えたワインを造る。現在では全てのワインが無添加。
　カーヴは古く、ワインに少しオフフレーバーが出ることもあるが、近年は落ち着き、もともと素晴らしかった葡萄の質がいかんなく発揮されてきている！「生きている感」満載の彼のワインはハマるとやみつきに。従兄弟にはあのジュラール・シュレールがいる。