百楽門 裏完熟 赤ラベル原酒 1.8L [2259]

◆蔵元より
穏かな香り。
辛口でありながコクと旨味が感じられ、後口はスッキリです。
冷や、燗でお飲み頂けます。

◎試飲しました（2023.9.2）
グラスに注ぐとほんのり黄色味を帯びています。香りは控えめで微かに和梨のような香りを感じます。含むと口当たりはまろやかですが、キリッとした酸が全体を引き締めています。しばらく含んでいるとジワリと辛さも出現してきます。のどごしもシャープで、後キレ良くスッキリした余韻を残します。

ラベルを見て下さい。ちょっと違うでしょ（笑）。これにはわけがございます。「純米」や「大吟醸」と名乗るには、検査を受けた三等以上の米を使用しなければならないというルールがあります。食べて美味しいお米があるように、酒造りに適したお米があり、酒造好適米と言います。中でも一番有名なのは「山田錦」です。その山田錦に負けないほど良質で人気があるのが「雄町」という酒米です。ただ数が少ないため、各蔵の需要に応じきれないのが現状のようです。

そこで葛城酒造では、等級の検査を受けていない雄町をあえて使用し醸したのがこのお酒です。特定名称（純米や大吟醸など）は名乗れませんが、岡山産等外米・雄町100％、精米歩合50％のお酒です。

そのようなわけで、特定名称酒と区別するために、ラベルの記してある文字を鏡文字にしてあります。通称「裏・百楽門」と呼ばれています。