[風の森 ALPHA7 一期一会 2023]風の森とスピリッツとHARIO社製ビーカーセット [737]

[風の森 ALPHA7 一期一会 2023]風の森とスピリッツとHARIO社製ビーカーセット [737]

販売価格: 3,600円(税別)

(税込: 3,960円)

クール便(冷蔵): 300円(税込:330円) がかかります。

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「風の森 ALPHA7 一期一会 2023」

特徴的な風の森 × HARIO 社製コラボ100ml ビーカー×酒直し薬

いつも風の森をご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
風の森 ALPHA7では、お客様にもっと自由に日本酒を楽しんでいただけるよう、個性的な2種類の原酒を、お客様自身でブレンドしていただく製品を過去4回に渡って送り出してきました。今回の「風の森 ALPHA7一期一会 2023」では、個性的なフレーバーを持つ日本酒と、それに合うボタニカルを使った「酒直し薬」であるスピリッツをお客様の手でブレンドして頂く事で、未だかつてない新たな日本酒の楽しみ方を発見できるよう、ご提案いたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。


風の森 ALPHA7 一期一会 2023
[セット内容] ※日本酒とスピリッツの2本セットでのご用意です。

風の森ALPHA7 2023
(奈良県産秋津穂 100%使用 精米歩合非公開 720ml アルコール分16度
無濾過無加水生酒 菩提酛仕込)

「酒直し薬」 スピリッツ 50ml アルコール分40度 スピリッツ ※大和蒸溜所特製

HARIO 社製コラボ100ml ビーカー 風の森ロゴ入り

今回ご用意している日本酒は、クローブを思わせるスパイシーさや、木の様なフレーバーを持っています。なぜなら、風の森ALPHAシリーズで、菩提酛造りを行いながらも、清酒酵母や麹菌、乳酸菌だけでなく、その他の微生物による味わいや香りをお酒に重ねるチャレンジを続ける中で、意図せず野生酵母が活躍し特徴的なフレーバーが生まれたからです。この特徴的なフレーバーは今まで日本酒業界の中では必ずしも肯定的に捉えられるものではありませんでしたが、今回のALPHA7 2023では「酒直し薬」の香りを重ねていくことで、日本酒の新たな魅力を見出すという新しい試みです。

このALPHA7 2023誕生のヒントとなったのは、江戸時代初期に書かれた醸造技術書「童蒙(どうもう)酒造記」の内容です。この書物の中には清酒の製造について、原料処理から仕込み、お酒の搾りの工程に加え、搾った酒の夏期の腐敗を予防する火入れ作業や貯蔵、変質してしまった酒や醪の調整方法についても触れられています。

【秘伝の直し薬】
蜜練之事。山壱斗を水弐斗四、五升にて四、五篇垂返し、其灰汁(アク)を釜に入、十分一程に練詰、呫(ナム)ルに唇胮(クチヒルフク)る者也。是を密ト云。少も悪香ナク、秘蔵の直シ也。山ハつ〳〵程能炒て、熱(ホトリ)に直に入也。醅直シ、清酒冷直シ、火入直シ共に同前也。


上記のように、密練と言われた秘伝の「酒直し薬」を用いることで、味わいや香りのバランスを崩してしまった日本酒を再び楽しめる様に直したという記述があるのです。

この「酒直し薬」の記述をヒントに、大和蒸溜所にてすべて奈良県産の生薬を用いた特製のオリジナルスピリッツを製造致しました。
生薬としても使われる桂皮(ケイヒ)の樹皮から作られる香料である肉桂(ニッキ)、同じく生薬である山椒、大和当帰(ヤマトトウキ)、キハダの実と日本固有の柑橘である大和橘(ヤマトタチバナ)を使用しています。
肉桂がもたらす香りは甘みを伴い、山椒の青くさわやかなスパイシーさがそれぞれの魅力をより引き立てます。また、キハダの実の特有の苦みは酒の味わいに深みを与えます。

この「酒直し薬」を、付属のHARIO社製オリジナルビーカーに注いだお酒にスポイトで数滴加えれば、それぞれでは味わえない新たな香りや味わいを見つけることが出来るはず。あなただけのお好きな配合を見つけてみてはいかがでしょうか。

日本酒の新たな可能性を探った「風の森 ALPHA7 一期一会 2023」で日本酒をもっと自由にお楽しみくださいませ。

大和蒸溜所について
私たちは奈良県のボタニカルを用いたクラフトジンを「大和蒸溜所」で蒸溜しています。
ジンはもともとヨーロッパでは薬用酒として薬効のあるボタ二カルを用いて造られていた歴史を持ち、私たちの蔵がある奈良県は生薬発祥の地という由縁から、2018年、蒸溜所を開所いたしました。

【童蒙酒造記と酒直し薬について】

ALPHA7誕生のヒントとなった、江戸時代初期に書かれた醸造技術書「童蒙(どうもう)酒造記」について。
「童蒙酒造記」は「幼く、道理が分からないこと」を意味する「童蒙」という言葉をタイトルに付けながら、現代にも通じる高度な内容であり、江戸時代を通じて質・量ともに最高の内容を誇る酒造技術書と言われています。

この書物の中には清酒の製造についてのみならず、微生物の営みによって意図せず変質してしまった酒や醪の調整方法についても触れられています。
「童蒙酒造記 巻五」の『直シ製仕様之事(酒直し薬の製造法)』について、改めてご紹介いたします。

【秘伝の直し薬】
蜜練之事。山壱斗を水弐斗四、五升にて四、五篇垂返し、其灰汁(アク)を釜に入、十分一程に練詰、呫(ナム)ルに唇胮(クチヒルフク)る者也。是を密ト云。少も悪香ナク、秘蔵の直シ也。山ハつ〳〵程能炒て、熱(ホトリ)に直に入也。醅直シ、清酒冷直シ、火入直シ共に同前也。


(密練について 山の草木を焼いた灰一斗に水二斗四、五升を加えて四、五回もしたたらせ、その灰汁を釜に入れ、一〇分の一くらいにまで煮つめる。なめると唇がふくれるようになる。これを密という。少しも悪臭がなく、秘伝の直し薬である。
山の草木を焼いた灰は、ぱっぱっと灰が立つくらいによく炒って、熱いまますぐに酒に加える。醪の直しや、清酒を冷たいまま直したり、火入れのさいに直すのにとてもよろしい。)

ここでの蜜練とは、草木灰の灰汁を煮詰めたものとされ、直し薬の一つとされています。
この他、柿渋の搾り殻や貝殻の黒焼きなどを用いて意図しない変調した酒の香味を直したり、日持ちをさせるための「直し薬」が幾つか紹介されています。

柿渋に含まれるポリフェノールの一種であるタンニンが、醸造工程で出来るタンパク質性の濁りを除く、滓下げ(清澄)の目的に使われたり、貝殻のアルカリ性の性質を利用して酸敗した酒の味を中和するなど、当時の酒造りの技術が経験則ながら非常にレベルの高いものであったことが伺い知れます。
またこれらの精製した酒の味を調えるために日本古来のスパイスや生薬が使われる方法も書かれています。

山壱升、或ハ壱升五号迄入、火醒て泥を引ハ、酢気ハ除き、為浸(ひつたり)と成物也。山壱升、或ハ壱升五号迄入、火醒て泥を引ハ、酢気ハ除き、為浸(ひつたり)と成物也。
其時肉桂((1))弐両、萆撥((2))弐両、杏仁((3))弐両、右三味粉にして入れハ気を持物也。


(山の草木を焼いた灰を一升から一升五合加え、熱を冷ましてからおり引きすれば、酸味が取り除かれ、酒はべっとりとなるものである。そのとき肉桂((1))弐両分、ひはつ((2))二両分、杏仁二両分、以上の三種類を粉にして加えれば、酒の気が保たれる。)

ここで登場するスパイスや生薬としては、
(1) 「肉桂(にっき)」…クスノキ科の常緑高木の樹皮からとった香料。ニッキ。シナモン。
(2) 「萆撥(ひはつ)」…コショウ科のつる性植物。果実を辛味性健胃薬とする。
(3) 「杏仁(きょうにん)」…あんずの実の中の種子を干したもの。鎮咳・去痰の薬。
といったものが挙げられています。

今回、「風の森 ALPHA7 一期一会 2023」のセットとなる「酒直し薬」は大和蒸溜所にて現代版「酒直し薬」は全て奈良県産のボタニカルを使用しております。
生薬としても使われる桂皮(ケイヒ)の樹皮から作られる香料である肉桂(ニッキ)、同じく生薬である山椒、大和当帰(ヤマトトウキ)、キハダの実と日本固有の柑橘である大和橘(ヤマトタチバナ)も合わせました。
肉桂がもたらす香りは甘みを伴い、山椒の青くさわやかなスパイシーさがそれぞれの魅力をより引き立てます。また、キハダの実の特有の苦みは酒の味わいに深みを与えます。
この「酒直し薬」単体でも、お好きなお酒に加えてお楽しみいただけます。

「風の森 ALPHA7 一期一会 2023」でもっと自由に日本酒をお楽しみ下さいませ。

油長酒造公式映像 youtube

商品仕様

原料米 秋津穂100%使用
精米歩合 非公開
コンディション 無濾過無加水生酒
酒造年度(BY) 令和5BY(2023BY)
アルコール分 16度
特 徴 菩提酛仕込
保存方法 要冷蔵

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