【再入荷】アレックス・フォワヤール　ボジョレー・ヴィラージュ　2022 赤 750ml [567]

「サラブレッドの血が生み出すエレガントガメイ」

ボジョレーにおけるトップ生産者、ジャン・フォワヤールの息子アレックス。ヴィラージュクラスながら彼が目指す「フィネスと複雑味を兼ね備えたエレガントなワイン」を体現した一本で、全房のピノノワールのような複雑さを伴う華やかなワインです。


◇自宅にて試飲しました（2025.5.25）
　わずかに濁りがある。フワーッと立ち上がってくる華やかな大ぶりのお花の香りに期待感。鉱石のような細かいミネラル、全房発酵由来のほのかにミントの青いニュアンスも。

　ワインは開いていて今すごく美味しい状態。ミディアムボディの凛とした印象のエキスは、たっぷりと広がる果実の旨味に加え、昆布出汁を思わす塩味を感じさせるミネラルがあり、非常に心地よい。凛とした酸とたいへん細かいタンニンがワインのボリュームにピタリと合致する輪郭を造っている。樽を使ってないワインだが余韻は長い。全体の要素が綺麗に調和しており、とにかく飲み進めてしまう。見事です。

　この数年の価格高騰でブルゴーニュは遥か彼方に行ってしまいました。コロナ前はブルゴーニュルージュでも3,000円代で充分楽しめましたが、2022ビンテージだと5,000円はしていて、今度は更に・・・辞めときましょう。そうなるとブルゴーニュの代わりを探す訳ですが、私はあえてこのセンスある造り手のボジョレーをご提案します。「なんだガメイか」とスルーなさらずにぜひ一度お試しいただきたい。淡くも深みを感じさせ、やりすぎない果実味に清涼感もちゃんと効いた品を漂わす。求めるものがここにあります。


◇ビンテージ情報
　2022 年は、ブドウが早熟で太陽に恵まれた年。夏は水不足によりブドウがかなり疲弊したが、収穫直前に降った雨のおかげで一気に回復。蓋を開けてみると豊作で果汁を多く含んだみずみずしいブドウを収穫することができた。アレックス曰く、2022 年は収穫者が 30 人と多く、各区画のブドウを思い描いた通りのタイミングで収穫できたとのこと。

　出来上がったワインは、フレッシュなイチゴやクランベリーなどの官能的な香りがあり、暑い年とは思えないみずみずしい果実味がなんとも心地よい！ピュアな果実味に溶け込んだミネラルもしっかりと感じるとて完成度の高い俊逸なワインだ！