車坂 純米大吟醸 50% 無濾過生原酒 720ml [2072]

車坂 純米大吟醸 50% 無濾過生原酒 720ml [2072]

販売価格: 1,620円(税別)

(税込: 1,782円)

クール便(冷蔵): 300円(税込:330円) がかかります。

在庫なし
◆吉村秀雄商店の営業の酒井様より
車坂純米大吟醸生酒2BYが発売となります。ご覧いただければわかる通りラベルが大胆に変わりました。手始めに今回は生酒のみの変更で、通年商品の火入はヴィンテージ切り替えタイミングで変更していく予定です。

速醸タイプの純米大吟醸も車坂というブランドとして、また藤田という造り手の表現する酒として一貫性はあるのですが、はっきりとした香りの出る酵母を使っていることもあり、ラベルのイメージは分けていきたいと考えていました。その方がお酒自体も身が軽くなって、いろんなお客さんの元に届けられるのではないかと。普段日本酒を飲まない方や、車坂に重厚な酒のイメージを持っている方などにも手を伸ばしていただければと思います。

ちなみに弊蔵杜氏の藤田晶子が属する能登杜氏は大吟醸仕込みの名手を数多く輩出しており、師の農口杜氏も山廃だけではなく吟醸仕込みの名手として、菊姫時代に大吟醸のいち早い市販化に携わっています。その職人技による濃厚で華やかな味わいを、紀州の風土や水によって表現したのが車坂の純米大吟醸酒となります。

新酒においては生酒ならではのフレッシュさと香りのバランスを重視し、華やかながらもキレの良い味わいとなっております。今年は山田錦に限らずほぼすべての米の取り扱いに苦労したこともあり(美山錦はまだ安定しているようです)、全体を通して酸が出やすい傾向にある年となりました。この純米大吟醸に至っても酸がしっかりと効いており、程よいミネラルを感じる後口によって、食中酒としてもお使いいただける味のある酒質となっております。

また、ラベルについては先に発売した特別純米酒が風と波をイメージしたように、こちらは花と夜が最初のイメージとしてありました。最終的にアールデコを思わせる黒と金を基調としたステンドグラス風のデザインに仕上がり、幾何学図形のひとつひとつにも意味が込められています。右側、花の模様は旨味や香りが広がる様子。その上方の三角屋根は蔵のシンボルである土壁蔵を表しています。中央の大きな米粒には心白に食い込んでいく麹菌を表現し、その左手側は微生物が飛び交い、菌糸を伸ばすミクロな世界のイメージ。他にも紀ノ川の水の流れや土、稲穂や精米による等級などがシンボルとして盛り込まれています。

蔵としての理念やコンセプトから出発して、藤田が得意とする酒や求められている酒を整理し、ブランドイメージを確立していくためには、一気にすべてを変えてしまうのも良いかもしれませんが、それらをひとつひとつ手繰り寄せるように進行しているのが現状です。今後とも酒質について、ラベルについて、忌憚なくご意見をいただければ幸いです。

◎試飲しました(2021.3.27)
ほのかに甘くアンズやライチの香りが緩やかに立ち上がる。上立ち香はそれほど高くない。含むとしっとり円やかでふくらみのある旨味がやさしく広がる。ほんのりクリーミィさもあり、味わいに幅を出しています。喉ごしも滑らかで、マイルドな酸味と旨味の余韻を残します。

ラベルは大胆に一新しましたが、味わいにはやっぱり「車坂」らしさを感じます。華やかさはない純米大吟醸酒ですが、食中酒として幅広く楽しめる味わいです。

商品仕様

原料米 山田錦
精米歩合 50%
使用酵母 1801+1401
酒造年度(BY) 令和2BY(2020BY)
アルコール分 16.5度

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